金に少量の銀と銅を溶解し、型に流し込んで板状の金合金を作ります。
金合せで出来た金合金を、ロール圧延機により厚さ約0.05mmにまで繰り返し圧延された幅5cmほどの帯状の合金にします。
長い帯状の延金を約5cmの方形に切り、200枚を1セットになるように約13cm角の紙の間に交互に挟み入れ、袋革と乳革でしっかり包み、澄打機で叩きます。紙いっぱいの大きさにまで打ち延ばしたものを小兵と呼びます。
次に打ち紙を約18cm角の紙に替えて小兵と同様に打ち叩き、紙いっぱいの大きさに延ばします。延ばしたものを荒金と呼びます。
4等分に切った荒金を約19cm角の澄打紙(ずみうちがみ)に挟み、それを約800枚重ねて袋革と乳革でしっかり包み、澄打機で叩いて、紙いっぱいに打ち延ばします。打ち延ばしたものを小重と呼びます。
小重よりも一回り大きな澄打紙に移し替え、800枚程重ねて同様に革で包んで紙いっぱいに打ち延ばします。打ち延ばしたものを大重と呼びます。
大重を澄打紙からハトロン紙に移し替え、つや消しのために箔打機で軽く叩きます。これを化粧打ちと呼びます。化粧打ちが終わったものを三つ折りにします。これを上澄と呼びます。上澄の厚さは約1/1000mmです。